助手席回転シート 開発レポート
大幅なプライスダウンを実現。お求めやすくなりました!新開発の「助手席回転シート」
ストラップを引くだけで、助手席がくるりと回転、乗り降りをサポートしてくれる「助手席回転シート」。
「もっと手頃な価格だったら」との声におこたえした、新型回転ユニットを開発しました。

オーテックジャパンLV開発部アンシャンテ開発グループ
端山恵介氏(右)長尾優氏(左)
端山恵介氏(右)長尾優氏(左)
部品数の削減とコンパクト化を実現
「助手席回転シート」は、お年寄りはもとより、杖をお使いの方、着物をお召しの方などから、「操作も簡単で便利」と好評です。今回、さらに多くの方々にお使いいただきたいとの思いから、低価格実現に向け開発したのが、新型回転ユニットです。現在は、「マーチアンシャンテ」と「リーフアンシャンテ」に搭載されていますが、今後、他の車種にも順次搭載していく予定です。

回転用ストラップを軽く引き、カチッと音がするまでシートを回転させます。
低価格実現のために見直したのが、回転ユニットの機構部分です。従来は、部品点数も多く、工法も板状のものを溶接によってつないでいく方法でしたが、それを量産工法のプレス型に変更したことで、部品点数の削減(以前のユニットに対し69%減)とユニットのコンパクト化が可能となりました。

マーチ「ボレロ」に特別に取り付けた場合も、シートデザイン・シート地は「ボレロ」と同じ。見た目は、標準車と変わりありません。
オプション感覚で購入が可能な価格に
開発にあたっては、商品・開発・品質保証・生産といった各本部を横断したプロジェクトチームを設け、あらゆる角度からコストダウンに取り組みました。また、材料を薄くしながら従来の強度を保つために、CADによるシミュレーションを何度も繰り返しました。
その結果、生まれたのが新型回転ユニットです。標準車に8.4万円(消費税込み)をプラスするだけで、ご購入いただけます。どうぞ、お手軽にオプション感覚でお選びください。
マーチアンシャンテ 助手席回転シート

リーフアンシャンテ 助手席回転シート

(取材:2012年2月)