購入後の愛車とのエピソード
この車は元々私の祖父の車になります。
祖父は長い間中古車を乗り継いできましたが
2000年のある日、コマーシャルでこの車を見たと言うことで一目惚れし、初めて新車でこのシルビア ヴァリエッタを購入したそうです。
ナンバープレートの数字は祖母の名前の語呂合わせでした。
それから20年という長い間時々オープンカーにしては祖母とドライブを楽しみました。
20年経ったある日、いよいよ免許を返納するという決断をしました。
長い間付き合った愛車と分かれるのは辛い決断と思いますが、そんな愛車を孫の私に譲ってくれることになりました。
その事を聞き私はあるサプライズを思いつきました。
シルビアを受け取った当日、祖父は悲しそうな顔で愛車を見届けていました。
数日後に自分で名義変更を行いに陸運局に向かい、そこで前のナンバープレートを引き取る手続きを行いました。
私が幼い頃から目にし、祖父からもナンバープレートの数字について何度も聞いていました、祖母の名前の語呂合わせのナンバープレートです。
そのナンバープレートを綺麗に掃除して梱包し、祖父にプレゼントしました。
プレゼント用の梱包を開けると、涙を滲ませながらナンバープレートを取り出し、私と握手をしました。
その時の顔は一生忘れないです。
それから、コロナ禍になり祖父母と会える機会が無くなってしまいました。
いつシルビアを見せても良いように、傷んでいる部分を少しずつ補修しながら、乗り続けたいと思っています。
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